ヨギーニmayuさん モークシャへの道!

ヨガ、セラピー、宇宙、ヒーリング、文章。旅その他つれづれとかいています。

友情いろいろ

マハーバーラタの物語を見ています。

とても面白いものなのでご興味ある方いましたらご覧ください。

www.yoga-kailas.com

こちらのヨガスクールは行ったことがないのですが、翻訳もついていてどなたが作られたのかわからないのですが すごい労力だったんだろうなと思います。 インドの番組のようなので映像がときどき面白いのですが(合成感とか!)、だんだん慣れてきてどんどんと 見入っています。ギータデャーナンなどを唱える際にもいろいろ思い出せるようになって楽しいですよ。

ギータもそうなのですがマハーバーラタ(その中にバガヴァットギータがあります) やラーマーヤナはたくさんの登場人物が出てきます。 関係性も色々で、親子や兄弟、夫婦その他の関係などで巻き起こる色々なことがテーマになります。 相関図を見ないとわからないくらい登場人物が多いので、慣れるまでは頭が混乱していましたが メモをとりながら見るようになってだいぶ楽になってきました。

ヴェーダーンタ的な見方で見ると、「あの人は嫌」というよりも 嫌だという時には、自分の中にもそういった個性があるということなので どんな悪人でもあー私にもあるある、この感じ 憎らしい!ってことは私にもあるってことかぁという形で視野が広い味方になってくるのだと思います。 (シャクニなどとんでもない救いようがないくらい権力を求め続けて陰謀を仕掛けたり悪いやつ!と思うのですが、 それすら自分の中にもあるものなんでしょうね)

その中で、のちにアルジュナの永遠のライバルになるカルナとパーンドゥ兄弟をなんとしてもやつけたい ドゥルヨーダナの友情が描かれているシーンがあります。 どちらかというとカルナ(クンティの息子ですが、川に流されたので元々は武士ではありませんでした) は筋が通っていて、武士は無事のあるべき姿を伝えますが ドゥルヨーダナは何がなんでもズルしても、陰謀を仕掛けても王座が欲しい。 (目の見えないドリタラシュトラと自らの意思で目を覆っている ガンダーリの息子です)

陰謀を仕掛けてまで王位を狙うドゥルヨーダナとシャクニに対して忠告するのですが そもそも、武士の資格がないときに武士の資格を与えて国王にしたのはドゥルヨーダナなので 恩義を感じているため、忠誠心は絶対変わることがありません。友情もあります。 だけど、ドゥルヨーダナはいつもズレていて、その忠告に従うことはありません。

友情には3つあると言われています。

1、スワルド **義理人情を超えて、相手がどうあっても自分の友情は変わりないこと。

2、ミットラ 友情はあるけれども、依存関係や義理、その人といることで得をするなど何らかの依存関係などがあること。

3、パーンドゥ 血のつながりがある関係。兄弟や親戚など。**

ヴェーダーンタではイーシュワラと私たち個人の関係はスワルドの関係ですね。 何があっても変わることはありません。

これでいうと、カルナとドゥルヨーダナの関係はなんでしょうか?2のミットラですね。

ヴェーダンタでは与えることと祈ることの大切さがアートマ・バラン(内側の強さ)を育てると言いますが、 何かお返しを期待してするものではありません。与えるために与えなさいと言われます。 相手がどうあれ与えるということですね。 (もちろんお礼を言われたりお返しがある場合もありますが、 それを期待して何かをするのではないということですね) 1、スワルドを意識しているんですね。 とはいえ、今まで培っていた過去の感情などのポップアップやプレッシャーからの駆け引きなどにより そういうことだけではない感覚が起きてしまう場合もあるかもしれません。

その時にはぜひシャマ・やダマをして自分の考えのくせ、習性の癖に気がつく機会にしてみましょう。 もちろん私もまだ練習中ですが、そうしていくことで見えてくるもの、視野の広がりなどが味わえて楽しいですよ。 紙の本もいろいろあります。原書を読めれば一番いいですが、ひとまずは日本語訳でもしっくりくるものを選びましょう。 ヴェーダーンタ的な視点で見るとより面白いです。(感情に巻き込まれないのです)


現代版マハーバーラタ物語


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