ヨガのクラスは女性が多いので
(ほとんどが女性で、時々男性がちらほらいます。
女性専用のスタジオの場合もあると思います。
そのほうが安心だという方もいるでしょう)
女性ならではのお話もします。
ヨガのポーズ(アサナ)でも、生理中はおやすみにしたほうがいいポーズが
いくつかあります。それは逆転のポーズなんです。
そもそも「生理」ってなんでしょうか?
生理周期という言葉もあるように約28日周期ですとか
”1ヶ月に一度子宮内膜が剥がれ落ち体外に排出されること”です。
生理が始まった日から次の生理が始まるまでの日にちを生理周期と言いますね。
(これ、意外とわからなくなりますよね。
終わった日から換算するのかと思っていました)
月経周期は大きくわけて4つにわけられますが
PMSなどと呼ばれる頭痛がしたり、イライラしたり、気分が落ち込む
などの症状は一般的に生理前3日〜10日あたりに起きるとされています。
また生理中に起きる腰が痛くなったり頭が痛くなったり肩こりなどは
月経困難症と呼ばれます。
ところで、生理は病気ではないのに
なぜしないほうがいいポーズがあるのでしょうか?
(生徒さんから質問されたんです。たしかに、生理は病気ではないですよね?)
生理が重くなく、体が動く場合はどんなポーズもできるような
気がしてしまいますが…。
やはり子宮内膜が剥がれ落ちている最中ですので、逆さまになるのは
経血の流れに逆らうことになるので、逆転のポーズは避けたほうがいいです。
「血が逆流なんてしないし、できる気がするんだけど…」と
いう気持ちもわかりますが、そこはやはり体に相談ですね。
生理中でもおすすめのポーズをしてみよう
生理中におすすめのポーズ。もちろん、からだにきいて心地よくないポーズはおやすみを。(おやすみするなという先生はまずいないはずですので)
1、寝たままのがっせきのポーズ(スプタバタコナアーサナ)
a.膝を立てて仰向けになります。
b.その後膝を開いて足の裏同士をくっつけてがっせきのポーズになります。
c.スタジオにあれば背中にボルスターを入れたり、ボルスターと腰の間に
あまりにも隙間が開くようならブランケットなどで厚みを作っても OK.
▶︎股関節を緩めるはたらきがあり、骨盤周りを緩める働きもあります。
むくみなどをとるはたらきも。
深い呼吸をしましょう。吐くときに腰のあたりが床に近づいたり吸うときに
腰が離れるので腰回りも軽く呼吸でマッサージされます。
2、猫のポーズ
a.四つん這いになります。手は肩の真下にくるようにし、指同士をあけて
大きく開いて床を押します。足の甲は寝かせてしっかりと足首も床につけます。
b.息を吐きながら背中を丸めてお腹あたりを見るようにします。
c.息を吸いながら背中を反らして目線は斜め上の天井あたりを見ます。
お尻は突き出すようにします。
(a~cを繰り返して呼吸とともに動きを合わせ、背骨を動かします)
呼吸と動きを合わせることで自律神経の働きもよくなりリラックスできます。
できるだけ吸う息と吐く息、そして動きをどこかで止めないようにすることが
ポイントになります。
3、橋のポーズ(セツバンダーサナ)
a.仰向けになり両膝は立てます。
b.両手は手のひらを下向きにして、足の幅は腰幅程度に開きます。
(膝と膝が離れすぎないように気をつけましょう)
c.ゆっくり肘で床を押して、腰を持ち上げます。足の裏でしっかりと
大地を踏みしめます。呼吸を繰り返しながら胸を天井に近づけるような
気持ちであとひとつ上に持ち上げる気持ちで。
d.腰を下ろします。余裕があれば今度はもう少しかかとを近づけて
もう一度a~cを。生理中なのでくれぐれも無理はしないようにしましょう。
▶︎これも自律神経を整えて、女性ホルモンのバランスを整えると
言われています。とてもスッキリするポーズなのでおすすめです。
◎まとめ◎
生理中は体の負担がかかりにくい、ゆったりとしたポーズがおすすめです。
子宮内膜が剥がれ落ちているということを考えると、無理に逆転のポーズ
はしないほうが自然です。むしろ、寝たままの合せきのポーズや
猫のポーズなどを気持ちよく行いましょう。
ヨガというのは、ポーズだけではありません。
「呼吸」「瞑想」「ポーズ」と3つの大きな柱があります。
(これに、ヨガ哲学などの智慧を学ぶ、キールタンなどの歌を歌う
などもあります)
例えば目を閉じて、深い呼吸をすうr。
片鼻呼吸法(ナディショダナ)をゆったりと5分から10分行うと
体の中があたたかくなってきて、不安な気持ちや痛みが和らいでくる
こともあります。「呼吸」にいつもより意識を向けてみると新しい
繊細なヨガの感覚に気がつくかもしれません。
女性ならではの生理の時間を、観察し、楽しめるようになる
きっかけになったら嬉しいです。