時々、プライベートヨガのお客様に「ピラティスみたいにお願いします」
と言われることがあって内心「はっ!?」となっていますが
そんな顔はできないので
「どういうことだろうか?」と思ったりしていました。
わたしはヨガをずっと取り組んできましたが、ピラティスとは無縁の人生を
送ってきました。筋トレという意味合いでヨガをしたことはほとんどなく
ヨガを運動的な要素として(たとえ運動量が多いヨガだったとしても!)
とらえておらず、あくまでもエネルギーワークの一環として考えています。
ヨガをしている時に感じる、マインドから離れて自由になっていく感覚、
というのがとても重要な部分です。目に見えないものが96%という
その部分をクリアにするお手伝いという認識です。
しかし、結果として筋力がつく、体力がつくというのは
あくまでもおまけだと思っています。
もちろん、これに関してはどれが正解で不正解ということもないと思いますが
要するに私の場合は、感覚的な心地よさ、気持ち良さ、を広げていって
欲しいというところに重きを置いてヨガをしています。
私自身がセラピストとして学ぶ機会も多いからもあるかもしれません。
(手の位置などもお伝えしたりしますが、あくまでも「気持ち良さ」を優先して欲しいと一環して伝えていますね)
▶︎そもそも「ピラティス」ってなんなのか?
ピラティスとは、ドイツ人のジョセフ・ピラティスさんが1900年初頭に考案した
エクササイズ。第一次世界大戦中に、負傷兵のリハビリテーションの一環として
作られたと言われています。
→案外最近?!のエクササイズなのですね。ヨガよりはとても近代に誕生していますね。
ベッドで寝たきりの患者さんのために、ベッドと壁の間にばねをしかけ、抵抗運動ができるようにしたり、椅子や寝台など使えるものを利用してリハビリ器具を発明していったそうです。これらがやがてピラティスエクササイズのスタンダード器具となり、現在でもピラティスで幅広く使われているそうです。
→怪我やリハビリのために開発されたものだといえますね。本などを見てもけっこう本格的で当時のピラティスは厳しく負荷をかけているぞ!という顔をしている写真も結構のっていますw
今のところ瞑想の要素やエネルギーなどの言葉は出てきていません!どうやら肉体的な部分にフォーカスしているのでしょうか?
▶︎ピラティスを30回するとすべてが変わる?!
ピラティスで有名な言葉といえば「10回で気分が良くなり、20回で見た目が変わり、30回で体のすべてが変わる」というものがあります。
なんだかエステティックサロンの広告みたいですねw
この言葉が本当だとしたら、とてもピンポイントに何か働きかけてくれるみたいです。たしかに、わたしも膝を壊した経験があるのですがリハビリをした時にその場所に働きかけるようなエクササイズをたくさん行いました。もちろん体は部分ではなく全体、ですが部分を故障した時には役立つこともありそうです。
▶︎ヨガとピラティスの大きな違いとは「ポーズを止めないこと」
ヨガとピラティスの大きな違いというのは動きを途中で止めないことのようです。といっても正直ヨガでもフロースタイルというポーズを止めないスタイルのヨガもあるので
そこには近いのかな?という感じもしますが、微細に体をコントロールして少しずつ少しずつ動いていくのが特徴。ダイナミックに動くというよりは、内側を動かしていく感じに近いので、外側から見た時には一見筋肉の使い方、体の動かし方が分かりにくい部分もあるかもしれません。
▶︎ピラティスの動きは胴体の部分に働きかけるものが多い?!
最近はよくインナーマッスルという言葉もポピュラーになってきましたが
ピラティスはインナーマッスルという奥深くの深層筋とアウターマッスル
表層筋と呼ばれるいわゆる筋肉モリモリ、という部分です。
インナーマッスル&アウターマッスル、双方に働きかける
体幹運動です。
ピラティスは、胸式ラテラル呼吸と呼ばれる呼吸法を行います。
あれ?単純に胸式呼吸かと思ってた!違うんですね。
どうやらこの呼吸は、肋骨を持ち上げる胸式呼吸と、横隔膜を動かす腹式呼吸の
いいとこ取りの呼吸法のようですが、ヨガに慣れている方からしたら
少し難しい(もちろん私も難しく感じます!)ものです。
私はイメージ派なので、目を閉じて体の中にある袋を少し縦に広げて
それから横にも押し広げてからしぼむ、みたいなイメージをして呼吸を
すると少し近いものになる感じがしています(個人的な感覚ですがw)
▶︎普段の体の癖を取り除くのにもピラティスは役立ちそう!
普段ヨガを教えたり学んだりする機会が多いですが、やはりいろいろな
アーサナ(ポーズ)があるといえども、どうしても体の動きに偏りは
でてきます。ですからヨガの先生特有の体の癖、というのはあるように
感じます。自分の体の癖というのは普段はなかなか見えないですし。
どうしてもヨガは背面を伸ばすポーズが多いので、時に伸ばしすぎ
になってしまったり、姿勢も胸を張りすぎていることがあったりするかも
しれません。そんなときには静かにアライメントを整えるピラティスも
いいかもしれない、とちょっと思ったりします。
▶︎少し難しい?!分節的アプローチとは?
ピラティスには「原理原則」と呼ばれるものが幾つかありますが、
自分が思っていたよりも「脊柱起立筋」背骨の分節的アプローチというのが
難しく感じられました。分節的アプローチとは
背骨、をひとかたまりとみないで骨一つ、ひとつをつみあげるようにまるめたり
下ろしたりしていくことです。
ヨガでもキャットアンドカウなどのポーズで、背骨を丸めたり
胸を広げたりなどというポーズはありますが
ブリッジの形を作り、背骨を一本一本下ろしていくアプローチは
思っていたよりスピードアップしてしまっていて、一つ一つへの意識
というのがなくなってきていたかな?とヨガを始めた当初を思い出し
反省したりもしました。
もちろん、体は「慣れる」ので、ヨガとピラティスのなかで
似ている動きは得意です。何百回下手したら何万回もしていますものねw
しかし、したことがない動きというのは筋肉や体の
コントロールがしにくいです。
そしてその「しにくいことを行う」ことこそが重要なのだと思います。
脳は「できないことをしようとする時」に細胞分裂をすると
きいたことがありますよ!
▶︎ピラティスも最終的にはどんな人に教わるかが重要かも?!
どちらかというと解剖学的な要素が強いピラティス。体に特化しているので
それがお好きな人にはとてもいいですが、エネルギー的なものが好きな人には
もしかしたら少し苦痛かもしれません(わたしもそうかも?!)
しかし、ヨガと重なる部分もあるので
誰に教わるかによって随分と感じ方が異なると思います。
そして、習うより慣れろ、のところもありますので、もう少し回数を重ねて
自分なりに体を感じてみようかなと思っています。
背骨をあらゆる方向に動かすので、終わった後はとても気持ちよく眠くなります。
そして視界もクリアになり、身長が伸びる感じもしますよ!
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ピラティスの先生ってちょっと、コンバットっぽいイメージですね。
ピラティスの神様とは?!
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こんなラバーを足にかけて抵抗運動をしたりもします。ヨガベルトとは少し異なりますね。これもリハビリ的な要素を感じます!
ピラティスバイブル 創始者J・H・ピラティスの信念と哲学、そして真髄
ピラティスさんがどんな考えで作られたのかわかるかもしれません!
ということで、またわたしなりに進捗がありましたらまとめていきます。
ぜひ、ヨガとピラティスの違いが気になっていた方には参考になりましたら
嬉しいです!
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