一昨晩と昨晩3月26 日と27日の早朝
(4時5分というのは早朝なのか深夜なのか迷うところですが
夜型のわたしは深夜、というのが相応しいかもしれません。)
NHKラジオ深夜便にて「人生の星をつかみ続けて」というテーマにて
北海道・美瑛超美宙天文台長 でもある佐治晴夫先生が明日へのことばに
出演されていらっしゃいました。
▶︎佐治晴夫先生ってどんな方ですか?
佐治晴夫先生のことはご存知の方も多いと思いますが、鈴鹿短期大学名誉教授。
理学博士でもあり、元学校法人享栄学園第五代理事長。大阪音楽大学大学院
立教大学理学部物理学科卒業後、東京大学大学院物理学専攻。東京大学物性研究所、松下電器東京研究所、横浜国立大学、NASA客員研究所、玉川大学教授、県立宮城大学教授などを経て2004年より2013年まで鈴鹿大学短期大学学長。
その後、鈴鹿短期大学名誉教授、鈴鹿短期大学名誉教授就任。
1/fゆらぎを扇風機など家電製品に応用し、家庭用ビデオの企画のVHSにおいて3倍モードを開発した方の一人。
また、よく知られているのが NASAによるボイジャーのゴールデンレコードに
J.S.バッハのプレリュードとC52の音の収録を提案。宇宙研究の成果を平和教育
へのリベラルアーツであると考えて、全国の小学校や中学校への授業なども
行っておられます。(Wikipediaより)
わたしの実家は宮城県にありまして、ちょうど佐治先生が宮城大学にこられたときに
本当はもう少し話を聞くことができたはずなのですが、その頃はまだまだ視野が
狭く、日常の恋愛なり勉強なりなにかうまくいかないことと格闘するのが
人生の課題だったのか、佐治先生にお会いする機会は恵まれませんでした。
今考えているとそんな小さなことに悩んでいた時こそ、宇宙や星のお話を
聞けばよかったのだろうと思うのですが、偶然は必然ということで
この数年でぐっと佐治先生のお話や本に興味が湧いて読ませていただいています。
(これをかくと年齢がわかってしまいますが、ちょうど私の同級生は
宮城大学の一期生にあたったのでだいぶ、
実験的におもしろいことをいろいろとしたと通っていた友人からきいていました)
▶︎戦争中に聴いたパイプオルガンの音色 それがバッハとの出会い
NHKラジオ深夜便は、radikoのタイムフリーが適応されていなかったので
眠い目をこすりながら4時5分からのラジオを聞きました。
80歳をゆうに超えておられる佐治先生の、戦時中のお話も心に響きました。
昭和18年に、佐治先生のお父様から、「これから空襲が始まるから、はじまったら日本に数台しかないパイプオルガンも空襲で焼けてしまうかもしれないから授業を休んでもいいから聴きに行きなさい」と言われて兄と一緒に日本橋三越にパイプオルガンを
ききにいったお話。
そもそも、戦時中という食べるものも大変な時期に、パイプオルガンの音色を
きいておきなさいとお話するお父様もなんて粋な人だったのだろうと思うのですが
その時に弾かれたいた曲は軍歌ばかりだったそうですがその中に混じっていた
綺麗な音楽をお兄さんに「あれがバッハだよ」
と教えてもらったことがその後にも影響してくるというお話。
こんなロマンティックな話があるのだろうかと感じ入りました。
▶︎昼間の星を見てもらう 実は世の中は、目に見えないものが96%である
佐治先生は、「真昼の星」を見られるように天文台に昼間の星が見えるような
天文台を作っておられます。でも、ちょっと不思議ですよね?
星って夜に見えるものではないのでしょうか?
いえいえ、実は昼間も出ているんですね。
佐治先生は、たくさんの詩を朗読されたりもしますが、そのなかで
金子みすゞさんの詩集『星とたんぽぽ』の
『昼のお空は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ』という言葉
があるそうです。このように「見えないけれどもいつも実はある」
ということを感じてもらうことが気づきにつながっていくのだろうと思うのです。
「人は目に見えるものしか信じようとしません。しかし人の五感が
検知できる領域はとても狭いのです。…(略)
科学は目には見えないものを、見えるように耳で聞こえないものを聞こえるようにしてくれる一つの方法を提供してくれるものです」
そしてまた
「宇宙の深淵なからくりは、わたしたちが気がつかない”すきま”から見え隠れしています。実は宇宙の研究とは、宇宙のカラクリを知ることによって自分の位置付けを知るための方法の一つです」
とも語ってくれています。(下記に詳しく書かれています)
ここにすごく大きなヒントがあるのかなという感じがします。
宇宙を知ること、星を知ることでわたしたちは「すきま」をほんの少しでも
感じることができるとしたら、ほんの少し明日が変化する。
▶︎これから、がこれまでを決める
先生の言葉に「これからがこれまでを決める」という言葉があります。
過去というのは私たちの頭の中にあるだけで実在しているわけではありません。
これからどのように生きるのかによって過去の価値もどんどん変わっていくのだということなんですね。だから前から始めればよかったとかではなくて、今したいと感じたら
そのときがやるときだったということでいいんですね。
▶︎星とプラネタリウムで自分と宇宙の関係を知る
星というのは光ってから私たちが見えるまで相当時間がかかります。
北極星などは、見えてから400年前の光と言われているということは
生まれていないし!何回生まれ変わっているかもわからない(輪廻転生があるとしたら!ですが 笑)わけです。
宇宙の時間軸で考えたら人間というのは本当に星の瞬きよりも瞬間でしかない
と考えると、なんのために生きているのか?と思ったりもしますが
そんなことはなく、私たちひとりひとりも美しい星のかけらなわけです。
ですから何歳になっても、「過去がこうだったからダメだなあ」ではなく
いかようにでもなるのだということを感じられるような気がします。
▶︎4月19日もまた千葉市科学館きぼーるにて星空ヨガがあります
http://www.kagakukanq.com/events/yoga20190419
早いものですね。2月にも行いましたプラネタリウム特別上映
星空ヨガが4月19日にもございます。
今年も私がさせていただくことになっています。
佐治先生のお話にもインスピレーションをいただき、なにかまた
スペシャルな音楽と、ヨガにしたいと考えています。
普段あまり体を動かす機会が少ない方も、激しい運動はできない方も
椅子を使って行いますのでどなたでも気軽にご参加いただけます。
詳しくは千葉市科学館のWEBサイトをご覧いただきまして
千葉市科学館の受付でチケットを直接ご購入いただければと思います。
(電話やウェブなどのご予約は承っておりませんのでご了承ください)
ありがたいことに毎回わりとはやめに60席満席になります。
春ですし、体を動かしたい方も増えてくるかと思いますので
ご興味ある方はどうぞお早めにチケットの御購入をお勧めします。
18時〜ですので、大人時間ということもあり高校生くらいからご参加
いただけます。どうぞみなさんお誘い合わせの上、特別な夜を
味わっていただければと思います。
おまけ⭐️佐治晴夫先生の本⭐️
大人でも子供でも理解できるような優しいけれどとても深い内容になっています。
現在、癌を患われている佐治先生の病気とともにいきるという姿勢もとても
穏やかで素敵だなぁと感じています。ご興味がある方かたは本や
各地での講演などなども行っていますのでぜひ行かれてみてはいかがでしょうか?
とても深く広い人生観が芽生えるかもしれません。ゆったりとした気持ちに
なれます。