ヨギーニmayuさん モークシャへの道!

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中村天風さんとヨガ〜ヨーガに生きる:中村天風とカリアッパの歩みを読んで

3歳を過ぎた頃から体か弱かった父親は近所の集会所に週に一度

ヨーガというものを習いに行っていました。

父はその後ヨーガの先生になったわけでもなく、
ずっと毎週一度だったか月に3回だったか

ヨーガをしに行っていました。

続けているのが良かったのか、周りがどんどん大病を患う中

おそらく予定よりは10年は長生きしたであろう理由の

一つはやっぱりヨーガ(呼吸法か瞑想かはわかりません)がありました。

 

その父は時折

中村天風っていう人がいてよ〜。

ヨガの大家カリアッパに出会って、インドに行って肺結核も治っちまったんだ」

という摩訶不思議なことを話していました。

 

子供の頃は「ふーん」という感じでたいして興味がなかったのですが

ヨガを長く続ける中である日「中村天風っていう人がいたって言ってたな」

と妙に記憶に蘇ってきたのです。

 

そこでお正月明けから中村天風さんの本、あるいは関連した本をいくつか

読んでみることにしました。

 


運命を拓く (講談社文庫)

 

 

▶︎そもそも中村天風さんってどんな人?

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公益財団法人天風会 公式サイトより よく見かけるお写真ですよね。

中村天風さんは、1876年生。

日本の実業家、思想家、ヨーガ行者であり自己啓発講演家。wikipediaより)

天風会を創始し、心身統一法を広めた。とあります。

 

戦後に肺結核を煩い、北里芝三郎の治療を受けたもののあまり良くならず

病気のために弱くなった心を強くするためにアメリカへ渡る。

そもそも結核患者には渡航許可がおりなかったので孫文の親戚になりすまして

密航。(この行動力がまずすごい)

いろいろとありつつ(割愛)

コロンビア大学に入り自律神経の研究なども行ったそうです。

ヨーロッパでも著名人と尋ねたりしたもののいずれも納得のいく答えを

得ることができなかったそう。
その後、日本に帰路の途中のアレクサンドリアでインドの
ヨーガの聖人であるカリアッパと邂逅し、そのまま弟子入りし、
ヒマラヤ第三の高峰カンチェンジュンガ山麓にあるゴーグ村で
2年半修行を行う。この際に結核が治癒し、悟りをえるに至る。

wikipediaより)

 

とここまでまとめてみても、中村天風さんという人の

行動力、意志力はすでに並々ならないものだったということがわかります。

普通、病気になってから手がかりを求めてアメリカだけでなく

ヨーロッパも巡りそのごインドにも行ってしまうとは

経済力もさることながら、強い意志が感じられます。

 

▶︎ヨーガを実業界、政治家などにも広める

中村天風さんに影響を受けたのはどんな人?

 

中村天風さんは実業家でもあったため、

「数多くの実業家や政治家などが中村天風の影響を受けた」とされています。

例えば、東郷平八郎原敬宇野千代、あるいは松下幸之助稲盛和夫などです。

本当に、有名人の方も多数、ヨーガ関連、その他でも影響を受けて

 いたのですね。

 

▶︎「ヨーガに生きる:中村天風とカリアッパの歩み」を読んで

 


ヨーガに生きる: 中村天風とカリアッパ師の歩み (中村天風伝)

中村天風に興味を持ってからいろいろな本を読んでみましたが、

ヨガのお友達にこの本を薦められました。この本は中村天風さんご自身が

かいたわけではなく、天風になるまえの「中村三郎」が、カリアッパと出会い

幾多の修行を積み、心の気づきを経て、覚醒しいつしか病も寛解していく

という物語が書かれています。

わかりやすくとても感動的で、ヨガの真髄というものが詰まっています。

 

中村天風さんは実在する方ですがとても昔の方なのではじめは

「昔の人のヨガというのは修行チックでいまのわたしにはあわないのではないかしら?」と先入観を持っていましたが、読んでみるとそれはとんでもない間違いでした。

今のわたしたちにも通ずるとても大切なことが書かれていたのです。

 

▶︎心のあり方 起きた出来事に何を感じてどういうことを思うのか?

 

カリアッパは、病で心もくじけている三郎に

「たとえ体に病があっても、心まで病ますまい」と言います。

よくヨガで「あなたの体はあなたではない」ということを言いますが

まさにそのことを表しているかのようです。

そうはいっても、たとえ風邪ですら体が痛い時や苦しい時

心は普通は塞ぎ込んだり落ち込んだり、もうだめではないか?なんて

思うものですよね。そこを心は病ではないのだということを教えてくれるのです。

これは根性ということではなく、心のあり方、言葉の使い方で

実際に意識や現実が変わってくるのだというヒントなんですね。

 

▶︎「元気」というと「元気になる」 言葉の力は偉大

 

たとえば調子が悪い時「元気ですか?」ときかれると

「うーん」と答えたくなります。

しかし、カリアッパはどんなときでも「元気です」

言いなさいという場面があります。

「不調だ」と答えて元気になるのか?あるいは周りがいい気分になるのか?

少し厳し目ですがそんなことを言います。

これもまた心持ちや口癖を見直すチャンスですね。

少し自分の発している言葉はどうかな?と見直してみるのもいいですね。

 

もしかしたら頑張りすぎの現代人には

「ちょっと厳しすぎるかな?」と感じたかたもいるかもしれません。

ただ、もし自分の不調の原因を自分が作っているとしたら
それにきがつかないのは とってももったいないですよね。
だから無理にとはいいません。

ときどき客観的に自分の心や口癖を観察してみてもしあまりにも

消極的に、あるいはマイナスになっているとしたらん

そのときはプラスになるようにしてみるというのは

いいかもしれません。これは体のアサナ(ポーズ)でなくとも

簡単にできるヨガと同じなんですね。

もちろんこれをそのままそっくりというよりエッセンスを

自分なりに受け止めていただけたら。

▶︎全国にある「天風会」で心身統一法を学んでみる

日曜行修会などでは、中村天風さんの「心身統一法」
(クンバハカ法、プラナヤマ法、安定打座法)
体験できるようですので、ご興味のある方はどうぞ。

 

tempukai-tokyo.com

普通のヨガのクンバカやプラナヤマとは異なるのでしょうか?

わたしもいってみようかな?などと思ったりしています。

(一般・会員ともに1000円のようです)

 

中村天風さんの書作は数限りなくあります。
ご興味ありましたら、是非お読みいただけると嬉しいです。

 

今日は、新年にふさわしく、日本のヨガの祖ともいうべき

中村天風さんにまつわるお話をしてみました。

 

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